AGAの治療中に献血はできる?
2018/04/24
目次
献血を行うメリットとは?
街を歩いていて献血の呼びかけを見掛けたことがある方は多いのではないでしょうか。
医療技術が進歩している現代でも人工的に血液を作り出すことはできないため、あらゆる場所で献血を行って血液型に応じた血液の採取を行っているわけですね。
献血を行うに当たり、どんなメリットがあるのか幾つか挙げてみました。
- 基本的にはボランティアの精神が重要で困っている人を助けられる
- カイロプラクティックやハンドマッサージなどのイベントがある
- 病院で行うと1万円程度の費用が発生する血液検査が無料で受けられる
- クッキーやおせんべいなどのお菓子や飲み物が無料で配られている
あまり見返りを期待しない方が良いのですが、血液検査を無料で受けて今の自分の健康状態を把握できるのはありがたいことです。
AGAの治療中に献血はできるの?
献血は誰でも受けられるわけではなく、「ご遠慮ください」と断られるケースがあります。
中でも医薬品を服用中の方は献血がNGで、AGAの治療中の男性は特に注意しなければなりません。
東京都赤十字血液センターのホームページを見てみると、以下の医薬品でAGAを治療している男性は献血ができないと記載されていました。
- Merck社のPROPECIA(プロペシア)⇒フィナステリドを含む内服薬
- Glaxo Smith Kline社のAVODART(アボダート)⇒デュタステリドを含む内服薬
- Merck社のPROSCAR(プロスカー)⇒フィナステリドを含む内服薬
プロペシアはAGA治療の代表的な内服薬と言っても過言ではなく、抜け毛や薄毛で悩んでいる男性で服用している方は多いのではないでしょうか。
しかし、医薬品や発毛剤を使っている人は献血をする際に医師へと伝えなければならず、その理由をまとめてみました。
発毛剤の成分が血液の中に入っている
プロペシアやアボダートを服用してAGAの治療を行っている男性は、当然のように発毛剤の成分が血液の中に入っていますよね。
胃で消化された際に血液に育毛成分が巡る形となり、献血の際にも混じってしまうからこそ断られてしまうのです。
血液へと浸透した発毛剤の成分が消失するまでの期間は、下記のように医薬品の種類で違いがあります。
- プロペシア⇒1ヶ月間
- プロスカー⇒1ヶ月間
- アボダート⇒6ヶ月間
プロペシアを服用中の男性は、服用を中断して1ヵ月が経過した後から献血が可能です。
もちろん、上記の3種類以外にもザガーロやミノキシジルなどの医薬品でAGA治療を受けている方も、念のために献血を受ける前に大丈夫なのかどうか確認してみてください。
血液中にフィナステリドが入っている
プロペシアやアボダートなどAGAの治療薬を服用している男性が献血を断られるのは、血液中にフィナステリドやデュタステリドが入っているのが大きな理由ですね。
悪玉男性ホルモンのDHT(ジヒドロテストステロン)の産生を防いで抜け毛や薄毛を対策できる嬉しい医薬品なのですが、以下のような弊害があります。
- プロペシアやアボダートはAGAで悩む男性専用の内服薬
- 有効成分のフィナステリドやデュタステリドが妊娠中の女性の体内に入る
- DHTの産生を阻害する作用で胎児の生殖器の発達に異常が起こる
フィナステリドやデュタステリドが含有された血液が妊娠中の女性へと輸血されるのを防ぐために、プロペシアやアボダートでAGAを治療中の男性は献血が断られるというメカニズムです。
胎児に100%危険だと言い切れるわけではないものの、何かしらの弊害のリスクがあるのは間違いありません。
「献血をしなければ病気になる」といった心配はないので、内服薬によるAGAの治療中の男性は献血ルームへと足を運ばないのが無難ですよ。
ミノキシジル配合の外用薬や内服薬は献血OK!
プロペシアなどフィナステリドが含まれた医薬品とは異なり、ミノキシジル配合の外用薬や内服薬は献血ができます。
- リアップシリーズ
- ロゲインシリーズ
- カークランド
- フォリクロンローション
- ミノキシジルタブレット
これらの医薬品は男性ホルモンへと影響を与えることなく、血管拡張作用で発毛を促す効果を持っているからです。
ただし、内服薬のミノキシジルタブレットは成分が血液の中に混入しますので、念のために献血ルームの医師やスタッフへとAGA治療を行っていることを告げてくださいね。
まとめ
以上のように、万が一のリスクを考慮してプロペシアやアボダートでAGAを治療している男性は献血を受けられないという特徴があります。
これはAGA治療を受けている男性以外も該当し、献血は安全性を高めるために次のような人はNGだと決められていました。
- 当日に風邪薬や頭痛薬を服用している
- 当日に体調不良で具合が悪い
- 6ヶ月以内にピアスの穴をあけた
- 一定期間内に予防接種を受けた
- 出血を伴う歯科治療を受けた
- エイズや肝炎などのウイルス保有者
細かい条件や期間に関しては、日本赤十字社の公式サイトで確認しておきましょう。
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