AGA治療の基礎知識

AGAの治療に亜鉛は役立つ?育毛効果が高いと言われる理由は?

2019/03/07

亜鉛はどのような栄養素なの?

亜鉛はどのような栄養素なの?

亜鉛は牡蠣や煮干し、豚レバーを中心とする食べ物の中に含まれている栄養素で、生きていくために欠かせないミネラルの一種です。

体内に含まれる量こそ少ないものの、下記のように私たちの身体の中で様々な働きをしています。

  • 300種類を超える人体の酵素を活性化させて正常な働きを促す
  • 新しい細胞が作られる際にDNAを複製して細胞分裂を助ける
  • コラーゲンやタンパク質の合成に必要で、髪の毛や爪の健康を維持する
  • 細胞の生まれ変わりを促して味覚器官を正常に保つ
  • 睡眠中に分泌されやすい成長ホルモンの機能を維持する
  • 精巣や精液の中に多く、精子不足や男性不妊を未然に予防する

健康と美容の両方に効果があり、亜鉛を含むサプリメントはドラッグストアやネット通販で数多く販売されるようになりました。

 

AGAの治療に亜鉛は役立つの?育毛効果が高いと言われる理由をチェック!

普段の食生活の中で何気なく摂取している亜鉛は、髪の毛にも欠かせない栄養素です。

もちろん、食べ物から摂取できる栄養素ですので、亜鉛を取り入れたからといって根本的なAGAの治療に繋がるわけではありません。

しかし、既にAGAを発症している男性にとっては、亜鉛の摂取で抜け毛や薄毛の進行を遅らせることができます。

  • 医療機関でのAGAの治療に加えて自宅でも対策したい
  • 身体の内側からAGAによる抜け毛の症状を予防したい

上記のように考えている男性のために、以下では亜鉛の育毛効果が高いと言われる理由を幾つか挙げてみました。

 

髪の毛の多くを占めるケラチンの合成を担う

ミネラル分の亜鉛は、髪の毛の約90%を占めているケラチンの合成を担っています。

これがAGAの対策に役立つ理由で、亜鉛が体内から不足するとどんな状態に陥りやすいのか見ていきましょう。

  • 亜鉛には細胞分裂や新陳代謝の活性化といった働きがある
  • 亜鉛不足に陥るとケラチンを合成できなくなる
  • タンパク質を髪の毛に変える栄養素が減少する
  • 毛母細胞が新しい髪の毛を生成できなくなる
  • 太くて長い毛髪が減ってAGAの症状が進行する

AGAを発症している男性はヘアサイクルの乱れにより、髪の毛の成長期が著しく短くなっています。

ただでさえ健康な毛髪を作れない状況で亜鉛が不足すれば、余計に薄毛が進行しやすくなるのはお分かり頂けるのではないでしょうか。

直接的に髪の毛を生やす育毛効果は期待できないとしても、ケラチンの合成を担う重要な栄養素だからこそ間接的に関わっているのです。

 

AGAの原因となる5αリダクターゼを阻害する

亜鉛にはもう一つ大きな効果があり、AGAの原因となる還元酵素の5αリダクターゼを阻害してくれます。

  1. 男性には健康と深く関わる男性ホルモンのテストステロンが体内を流れている
  2. 酵素の5αリダクターゼと結び付くとDHT(ジヒドロテストステロン)に変化する
  3. 悪玉男性ホルモンのDHTがヘアサイクルを狂わせて抜け毛を促す
  4. 亜鉛を毎日の食生活でバランス良く摂取すると5αリダクターゼを阻害してくれる
  5. テストステロンがDHT(ジヒドロテストステロン)に変換されるのを防ぐ
  6. 結果的にAGAの進行を遅らせることができる

上記のようなメカニズムで、「亜鉛はAGAの治療に良い」と考えられている理由なのは間違いありません。

DHTの抑制に効果があるという事実は、以下の2種類の研究で判明しています。

  • 亜鉛とアゼライク酸の2つが人間の皮膚細胞で5αリダクターゼの活性を阻害した
  • 亜鉛を摂取し続けてあるポイントを超えると5αリダクターゼが減少した

海外の研究機関による論文ですので、信憑性は非常に高くなっています。

もちろん、完全に5αリダクターゼが働かなくなるわけではありませんし、自然な形で阻害できますので安心です。

 

精力を高める働きを持つ

精力を高める働きを持つ

AGA治療や育毛効果と直接的に関わっているわけではないものの、亜鉛には精力を高める働きがあります。

セックスミネラルと呼ばれる栄養素の一つで、男性が摂取する精力剤の中に含まれるようになりました。

この効果は非常に大きく、AGA治療で使われているプロペシアによる副作用を自然な形で緩和してくれます。

  1. プロペシアはDHTを阻害できる内服薬として世界中の男性に親しまれている
  2. AGA治療の効果が高い代わりに性欲(リビドー)減退や勃起不全などの副作用が報告されている
  3. 日頃から亜鉛を摂取する食生活を続けていれば副作用を抑えられる

このようなメカニズムとなり、プロペシアと亜鉛の愛称は抜群です。

加齢によって男性ホルモンの分泌量が減少すると自然と精力も衰えやすく、男としての誇りを維持するためにも亜鉛をきちんと摂取しましょう。

 

AGAの治療をサポートする亜鉛を含む代表的な食材は?

AGAの治療をサポートする亜鉛は、肉類や貝類など様々な食材の中に含まれています。

具体的にどんな食べ物の中に多いのか見ていきましょう。

  • 牡蠣
  • 豚レバー
  • ほや
  • 牛肉
  • かに缶
  • ほたて
  • チーズ
  • アーモンド
  • 納豆
  • 胡麻
  • たいらがい

「亜鉛の多い食べ物=生の牡蠣」と連想している方は少なくありません。

これは紛れもない事実で、数多くの食材の中でも牡蠣は亜鉛の含有量がトップクラスなのです。

「毎日牡蠣を食べればAGAの治療に繋がる」と単純な話ではないものの、味覚障害や免疫力低下といった症状を未然に予防するためにもバランス良く取り入れてください。

 

亜鉛の1日の目安摂取量はどのくらい?

厚生労働省が発表した「日本人の食事摂取基準2015年版」によると、亜鉛の1日の目安摂取量を下記のように設定されています。

  • 成人男性は1日に12㎎
  • 成人女性は1日に9㎎
  • 妊婦さんは1日に11㎎
  • 授乳婦は1日に12㎎

「たったこれだけの量で良いの?」と想像している人は多いのですが、インスタント食品やファストフード食品に偏った食事を食べる機会の多い現代人が不足しやすいのは紛れもない事実です。

あまりにも過剰摂取しているとAGAの対策に繋がるどころか、吐き気や嘔吐、脱水症状や倦怠感といった副作用のリスクがあります。

しかし、現代人は過剰摂取ではなく不足するケースの方が多いと心得ておくべきです。

 

亜鉛の補給にはサプリメントがおすすめ!

亜鉛の補給にはサプリメントがおすすめ!

亜鉛は体内への吸収率が悪く、運動や喫煙など様々な要因で大量に消費されます。

意識していても不足することが多いからこそ、亜鉛の補給にはサプリメントがおすすめです。

  • 天然の食材から栄養素や成分を抽出している
  • 1日に必要な推奨量がしっかりと含まれている
  • マカやクロムなど相乗効果が期待できる成分も多い
  • お手頃な価格で無理なく飲み続けることができる

このような選び方でベストなサプリメントを見つけ、身体の内側からAGAの対策を行いましょう。

 

亜鉛がDHTレベルを上げてAGA治療を阻害したという研究もあり!

亜鉛がDHTレベルを上げてAGA治療を阻害したという研究もあり!

亜鉛が私たちにとって重要な栄養素なのは間違いありません。

しかし、逆に亜鉛がDHTレベルを上げてAGA治療を阻害したという研究発表もあり、闇雲に摂取すれば良いわけではなさそうです。

以下では海外で実施された研究の内容を大まかにまとめてみました。

  • 元々テストステロンレベルが低かった男性は亜鉛の補給でDHTもテストステロンも同時に上昇した
  • 元々テストステロンレベルが低くない男性は亜鉛の補給でDHTレベルだけが上昇してしまった

培養細胞での実験ではなく、実際に男性を対象に行っているからこそ信憑性は高いのではないでしょうか。

しかも、その後の研究では「皮膚細胞に与える亜鉛の量は致死量で、単純に5αリダクターゼが阻害されたわけではなく毒性の強い栄養素で機能がストップしたからではないか?」と判明し、AGAの治療に繋げるのは難しいのが結論です。

もちろん、適量であれば髪の毛に良い働きをしてくれるのは紛れもない事実ですので、サポート的な栄養素と考えてAGAの直接的な治療は専門の病院で行ってください。

 

参考 AGA治療におすすめの病院

 

-AGA治療の基礎知識

東京のおすすめAGAクリニック

1
AGAヘアクリニックの評判をまとめてみた

目次1 AGAヘアクリニックで実施されているAGA治療の特徴は?1.1 医師の診 ...

2
AGAスキンクリニックの評判をまとめてみた

目次1 AGAスキンクリニックで実施されているAGA治療の特徴は?1.1 1ヵ月 ...

3
Dクリニック東京 メンズ(旧メンズヘルスクリニック東京)の評判をまとめてみた

目次1 Dクリニック東京 メンズ(旧メンズヘルスクリニック東京)で実施されている ...